行政書士は独学で合格できる資格です。
高いお金を出してわざわざ予備校に通う必要は全くありません。
私リーマン・Kは世間的に激務と言われている企業で働いているサラリーマンですが、それでもなんとか半年の勉強で行政書士に合格することができました。
周りの同僚たちも何か資格やスキルをつけようとしていましたが、忙しいので勉強時間をとれていなかったのは知っていました。
合格を報告した時の、
「え?お前いつ勉強してたの?」
という反応が最高に気持ちよかったです!笑
おかげで念願の法務部に異動し充実したサラリーマンライフを送っているだけでなく、
副業として行政書士の仕事を行い収入を大幅に伸ばしています。
ただ、無計画に「独学で行政書士になる!」と意気込んでがむしゃらに勉強しても確実に落ちます。
私は以前別の資格を目指したときにこのようなミスをしたので、痛いほど身に染みています。
これから行政書士を独学で目指そうとしているあなたが、同じ失敗をしないために、独学で合格するために必要なポイントを公開することにしました。
独学合格を目指す人なら最後まで読んでみてください。
後悔しない内容に出来上がっているはずです。
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この記事の目次
【実際に勉強した!】資格スクエア行政書士のレビューと口コミ・評判
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独学で勉強を始める前に覚えておきたい2つのポイント
そもそも、どんな企業に勤めているサラリーマンだろうが、専業主婦だろうが、フリーターだろうが、学生だろうが、十分に勉強時間を取れる人なんてそうそういません。
加えて行政書士は平均合格率約9%の難関資格(簡単ではないよね?)。
このような状況で行政書士試験に独学で合格するには、
ポイント
合格するための学習計画を立てる
ちょっとした空き時間を勉強時間に変える
この2つが絶対に必要になります。
もちろん、この2つのポイントを満たせるテキストも必須です。
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【実際に勉強した!】資格スクエア行政書士のレビューと口コミ・評判
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独学で最短合格するための勉強法と学習計画
独学で勉強するなら学習計画がないとまず落ちます。
予備校に通う場合、予備校側で計画を立ててくれるので、それに沿って勉強するだけで、ある程度最善の計画ですすめることができます。
(その分自分の環境にあったものじゃない画一的な計画ですが)
ここでは、行政書士試験を受けるなら知らなくちゃ話にならない大前提と学習計画の立て方を説明します。
行政書士試験に最短で合格するための大前提
行政書士試験は絶対評価で合格者を決めています。
重要なポイント
300点満点で180点取れれば必ず合格
です。
受けた年の試験が簡単でも難しくても180点以上取ればいいんです。
(科目の足きりラインはあるけどね)
宅建士や税理士のような相対評価で合格者を決める試験の場合、
他の受験生が簡単に得点できない問題を解けないと、まわりよりも高得点にならないので合格を勝ち取れません。
しかし、相対評価で合格者を決めている行政書士は、落としちゃいけない問題をしっかり取れれば、他の受験生に関係なく合格できるように作られています。
そのため、最短ルートで合格を目指すなら「180点取るために必要な勉強」だけに注力する必要があります。
勉強時間の8割をかけるべき重要な科目「行政法」「民法」
大事な科目は法令の「行政法」「民法」と次点で一般知識の「情報通信・個人情報保護」「文章理解」です。
上の表でわかる通り、「行政法」「民法」に配点が偏っています。
この2つの科目で全体の約6割(196点)ですからね。
理想の合格パターンとしては
・行政法と民法で156点
・情報通信・個人情報保護と文章理解で24点
が足切りラインにもひっかからず、短期間で180点を取れる理想的な点数です。
(一般知識で24点以上取れないと足切り)
ポイント
出題数が多く難易度の低い科目で得点できるかが試験勉強の肝
です。
これは行政書士試験に限らず、どの試験を受ける場合も共通のポイントですよね。
ちなみに上記の科目を勉強しつくして、さらに合格する確率を上げたいのなら、
出題範囲が狭くて難易度も低めの「憲法」をやるべきですが、短期間で狙うなら「憲法」もあまり力を入れる必要はありません。
「全範囲を網羅したい!」という人もたまにいますが、それは時間をかけないと受からない勉強法ですし、
行政書士試験は大半が5択からの選択式問題なので、仮に全く勉強しなかったとしても25%(5問に1門)は得点できます。
無理に範囲を広げず、本当に大事な部分のみに力を入れましょう。
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行政書士に独学で最短合格するための勉強法
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科目の勉強順
「行政法」「民法」に総勉強時間の8割を使うべきですが、「行政法」「民法」の勉強する順番も非常に大切です。
特に初学者はこの順番を間違えると落ちる可能性がぐっとあがります。
「行政法」のほうが配点が高いだけでなく難易度が低いので先に始めたくなりますが、
重要なポイント
必ず「民法」を先に勉強してください。
なぜなら行政法では、
「民法では~~だが、行政法では?」
という問題の出し方をすることがあるのですが、民法を全くやったことがない場合、そもそも前提条件から理解できないことになるからです。
そのため、初学者は必ず民法から勉強しましょう。
ただ、「宅建士」等の民法が出題範囲にある資格を持っているのなら、行政法から勉強しても良いでしょう。
行政書士の試験は11月の第2日曜日で願書は8月上旬から提出できます。
願書が提出できるようになる8月上旬までに「行政法」「民法」をしっかり固めておき、
そこからは一般知識の「情報通信・個人情報保護」「文章理解」を詰めていく。という意識で勉強していくという計画にすると目安になるので進めやすいです。
ちなみに、「情報通信・個人情報保護」「文章理解」はまず一回過去問を解きましょう。
ここは一般知識なので全く勉強しなくてもある程度得点できる人もいます。
2017年に出題された一般知識問題がこちらです↓
問題50 2016年2月に署名されたTPP(Trans-Pacific Partnership)協定に関する次のア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。
ア TPP協定は、日本、アメリカ、韓国などの環太平洋経済圏12か国によって自由貿易圏を構築することを目指すものである。
イ TPP協定により、音楽や小説などの著作権の保護期間が統一されることとなり、日本では著作権の保護期間が、これまでよりも延長されることとなる。
ウ TPP協定に参加する国々のGDPを合計した値は、世界各国のGDP合計値の5割を超えており、TPP協定によって世界最大の自由貿易圏が誕生することとなる。
エ TPP協定により、日本が輸入する全品目の9割以上で、最終的に関税が撤廃されることとなる。
オ TPP協定交渉について日本では農産品の重要5項目とされる米、麦、大豆、牛肉・豚肉、乳製品の関税維持が主張され、それらの関税は撤廃を免れることとなった。1 ア・ウ
2 ア・オ
3 イ・ウ
4 イ・エ
5 エ・オ
このように、ニュースを見ているだけで得点できる問題がたくさんあります。
初めからそこそこ得点できるようでしたら、「行政法」「民法」の精度を上げるも良し、「憲法」に手を出して可能性を上げるのも良し。
ただ、一般知識で24点以上取れないと足切りを食らうので「情報通信・個人情報保護」「文章理解」を放置しすぎないように気を付けてくださいね。
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行政書士を独学で目指す学習期間・スケジュール
行政書士合格に必要な総勉強時間は600時間
行政書士合格に必要な時間は600時間と言われています。
ここでは600時間で合格できることを前提に考えて、逆算して1日に必要な勉強時間を計算します。
もちろんあなたの理解度によって必要になる時間・期間は変わってきますので、あくまで参考として頭の片隅においてください。
ちなみに、レベルの高い国家資格を取得したいという目的なら中小企業診断士もおすすめです。
行政書士と違って科目合格制度があるので独学で合格を狙うなら中小企業診断士はぴったりですよ。
試験まで9か月以上
これくらいあると余裕をもって合格できる可能性があります。
勉強が苦手だと思うのなら1年とればまずOKでしょう。
仮に試験まで9か月ある場合、
600時間 ÷ 9か月 = 67時間/月(1日あたり2.2時間)
これくらいなら割と簡単にできますね。
平日・休日関係なく単純に割っているだけなので、休日の勉強時間を増やせば平日は1時間程度に抑えることだって可能です。
これくらいも確保できない…という場合は単純にもっと期間を取ればいい話なのですが、
試験まで時間がありすぎると、どうしてもダレてしまうのが人間なので、長くても1年程度を設定して一気に勉強したほうが合格できると思いますよ。
ちなみに、1年時間を取った場合は1日あたり1.6時間ですね。
試験まで半年
合格できないことはないけど厳しいスケジュールになります。
ちなみに私は試験まで半年でした。
600時間 ÷ 6か月 = 100時間/月(1日あたり3.3時間)
1日あたり3.3時間は結構つらいです。
日中は仕事や家事育児があり勉強する時間は取れないでしょうから必然的に早朝か夜しかありません。
また、休日も試験勉強に費やさないと合格は厳しいでしょう。
これくらいのスケジュールで独学合格を目指す場合、空き時間で上手く勉強するスキルが必須になってきます。
試験まで3か月
3か月ってことは願書を出す時期に勉強を始めるってことです。正直無謀です。笑
ただ3か月で合格している人がいるのも事実です。
この期間本気で合格を目指すなら、空いているスキマの時間を徹底的に見つけて勉強時間にする必要があります。
スキマ時間の一例と活用の仕方の詳細は次の段落で説明します。
3か月合格するなら単純に考えて
600時間 ÷ 3か月 = 200時間/月(1日あたり6.6時間)
休日に12時間づつ勉強した場合でも平日に4.7時間/日の勉強時間が必要になります。
(平日22日・休日8日計算)
大学生が夏休みを使うや、休職中の方ならいけるかもしれませんがオススメはできません。
逆にこれくらいの期間しかないのなら翌年度に合格するスケジュールで勉強するといいでしょう。
時間がたくさんあるからと言って、やる気があるのに何もしないのはもったいないです。
興味がわいたときに始めるのが1番知識の吸収も早いですからね。
ただその場合でも試験はちゃんと受けましょう。
雰囲気を知っておくのは大切ですし、あなたの理解が足りない部分も浮き彫りになります。
独学合格に必要なのは「空き時間を学習時間に変えるスキル」
余裕時間がない受講生が独学で合格するためには空き時間を勉強時間に変えることが大切です。
まとまった勉強時間が取れないのであれば、細かい時間を勉強時間に変換してくしかありません。
ここでは空き時間の一例と、空き時間で勉強するためのおすすめの方法をまとめました。
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【実際に勉強した!】資格スクエア行政書士のレビューと口コミ・評判
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勉強できる空き時間の一例
一日の行動を見直してみると意外と空いている時間はあるものです。
通勤時間を勉強時間に変えられたらかなりの時間ですよね。
片道1時間、往復で2時間もあればそこだけで2時間分の勉強が可能です。
他に勉強時間に充てられそうな空き時間といえば…
・昼休み
・移動時間
・打合せ等の待ち時間
・家事の最中(※音声学習なら可)
あなたのライフスタイルによってはまだまだ探すことができるでしょう。
これらの時間は机に座って勉強することはできない程度のスキマの時間なので、
これまでスマホでニュースを見たりゲームをしていたと思います。
しかし、これらの時間は「動画・音声講義」があれば学習時間に活用することができます。
空き時間で勉強する鍵は「動画・音声講義」
1日の中で意外と勉強に充てられる時間があることは理解していただけたと思います。
しかし、通勤時間が長いといっても満員電車だったらテキストを開くことは難しいですし、
昼休みにテキストを広げていたら、同僚や上司に「転職するつもりか?」などと邪推される可能性だってあります。
机に座って勉強するのと違い、さまざまな妨害要因があるのが空き時間での勉強です。
なので、空き時間での勉強で行政書士に合格したかったら「スマホ・タブレットでできることが大前提」です。
スマホやタブレットで勉強できるテキスト・教材があれば、どんなタイミングの空き時間でも周りを気にせず勉強できます。
今はスマホやタブレットでみれる「動画・音声講義」が豊富にあるので、ただ画面に表示されるテキストを読むだけの勉強法ではなく、動画や音声でしっかり「講義」を受けられる環境を選べます。
人は五感を使って覚える生き物なので、教材を読むだけよりも、講師が実際の予備校で行っている講義のように動いて・説明する動画講義は非常に学習効率が高いです。
ただCDやDVDのテキストはおすすめ出来ません。
動画講義という点では同じですが、わざわざ専用機器を使って再生するというハードルがありますし、
いつでもどこでも勉強するためにはスマートフォンやタブレットで勉強できることが大切です。
CDやDVD教材を買うならば、WEB講義が受けられる教材を選びましょう。
動画・音声講義は予備校と比べて圧倒的に安価
行政書士の独学用教材は予備校に比べて非常に安価です。
その理由は運営コストにあります。
予備校は校舎の賃貸料や多くの事務員・講師の給料をまかなうために受講料を上げざるをえません。
しかし、独学用教材はそれらの運営コストがないので非常に安価にすることができるのです。
決して安かろう悪かろうではないのです。
大手予備校「TAC」「LEC」等では通信教育やDVD講義を選んでも非常に高い受講料がかかります。
これは、教室受講していない受講生にも運営コストを負担させているためそのような価格設定なのです。
大手予備校のネームバリューで惹かれるのもわからなくはありませんが、しっかりと教材・価格を見極めてから必要な教材を選びましょう。
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【実際に勉強した!】資格スクエア行政書士のレビューと口コミ・評判
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独学合格するためのおすすめテキスト
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これまでに説明した通り、行政書士に独学合格を目指すなら、
「動画・音声講義」「スマホ・タブレット学習可能」を満たしているテキストが必須になります。
ここで紹介する教材は体験講義が無料で受けられるものが大半なので一度試してみるといいでしょう。
資格スクエア
法律系の資格に強い行政書士の独学用テキストが「資格スクエア」です。
資格スクエアは法律系に強い講師が多く、行政書士を目指すならぴったりの教材と言えるでしょう。
満点ではなく合格点を取るための学習内容に力を入れており、試験で出る問題だけを多くこなしたい人向けです。
現在の理解度を図りやすい機能なので、あなたの合格までの距離を正確に測ることができます。
また、あなたの理解度に合わせて倍速・1.5倍速等(21段階で調整できます)はやく進めることも可能なので復習にも最適です。
WEB講義だけでなく紙のテキストもついていますので、外ではスマートフォン学習・自宅では紙のテキストで学習というスタイルを取れます。
資格スクエアは何度でも講師に直接質問できるサポート体制もあるので、わからない部分を放置せずに着実に合格を目指せます。
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【実際に勉強した!】資格スクエア行政書士のレビューと口コミ・評判
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通勤講座
スマートフォンを長年開発しているのがKIYOラーニングの「通勤講座」です。
スキマ時間で勉強できる教材の中で1番価格も低いだけでなく、スマホ学習の第一人者だけあって動画教材の質が高いです。
体験講義を受ければすぐに気づくと思いますが、声が非常に聞き取りやすいです。
音声のみ別撮りしているのか、録音設備にかなり投資しているのでしょう。
ただ、残念なのが紙のテキストが付属していないことです。
スマートフォンでなんでもできる仕様なだけに、紙のテキストは使わない方針の様です。
「自宅では紙のテキストで勉強したい…」という方には向かないかもしれませんね。
アガルート
資格スクエアと同じくらいの価格帯で勉強できるのが「アガルート」です。
資格スクエアと同様に知名度があるので説明不要かもしれませんね。
多くの法律系の資格試験対策講座を提供しているので教材の質は保証されています。
「通勤講座」「資格スクエア」よりも独学用テキストとしての格は少し落ちますが、
合格者実績は申し分なしです。
体験講義を受けてみて「資格スクエアよりも合っているかも…」という方はアガルートにしましょう。
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アガルートを行政書士講座を実際に使ってレビュー!評判・口コミも調査!
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行政書士の独学合格に1番大切なポイント
ここまでさまざまなポイントを説明しましたが1番大切なのは
「絶対に合格するという強い意志」「他人よりも多い勉強量」
この2つです。
効率的な勉強方法やわかりやすいテキストを探すのも大切ですが、あなた自身が本気で勉強しないと絶対に合格できません。
準備に時間をかけるよりもさっさとスタートダッシュを切って試験勉強するべきです。
「書店で立ち読み」「予備校で相談」「ネットで資料請求」等どれでもかまいませんが、とりあえず早く行動することが肝心です。
30秒で完了します!
合格実績がある独学用教材を選ぶなら
私は独学で合格しました。
使ったテキストは「資格スクエア」です。
体験講義を受ければ感じると思いますが講義内容が非常にわかりやすいでです。
しかし、教材の合う合わないは個人差があると思いますので、体験講義であなたに合った独学用テキストを選んでください。
どれを選べばいいかわからなくなったら「資格スクエア」を選んでおけば間違いないです。
しっかりと計画を立て、良質なテキストを選べば独学合格は夢じゃありません。
あなたの目標に向かって最短距離ですすめるようにぜひ資格スクエアを選んでくださいね。
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