行政書士の勉強法

勉強法

行政書士に独学で最短合格するための勉強法

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行政書士試験の合格率は約9%~10%。

単純計算で10人のうち1人しか受からない計算になります。

このように考えるととても難関な試験のように思えますよね。

ですが、勉強法さえ間違っていなければ、独学で十分合格にたどり着ける試験です。

そこで、特に配点の高い行政法・民法と、受験生の多くが苦手意識を持っている記述式問題について、それぞれ勉強法を解説していきます。

 


crラボ

最も配点の高い行政法はメリハリをつけて勉強しよう

行政書士「民法」「行政法」の勉強の仕方

行政法は配点が全体の約37%を占め、行政書士試験における最重要科目です。

「行政法」という特定の法律があるわけではないので、どこから手につけていいか分からないといった人も多いでしょう。

行政法においては、分野ごとにメリハリをつけた勉強が重要になります。

そこで、行政法で勉強すべき分野を行政法総論、行政手続法と行政不服審査法、行政事件訴訟法と国家賠償法、地方自治法と大きく4つに分け、それぞれについて勉強法のポイントを解説していきます。

 

行政法総論は特に抽象的な話が多く、最初はとっつきにくいかもしれません。

初めのうちはテキストをさらっと流し読みするだけにとどめ、行政事件訴訟法などを勉強してから、再度じっくり行政法総論を勉強し直すとよいでしょう。

特に行政作用の分野は行政行為との関係を意識して覚えるようにしてください。

行政組織法も忘れずに押さえましょう。暗記するだけで確実な得点源となる箇所です。

 

行政手続法行政不服審査法の分野では条文知識が問われます。

特にこの2つの法律の似たような条文の違いが問われやすいです。

自分で表を作るなどして違いを意識しながら勉強するようにしましょう。

比較しながら学習すると、学習効率的もよく、択一式試験対策にもなります。

 

行政事件訴訟法と国家賠償法についても、条文知識が多く問われるので、条文をしっかり読み込むことが大切です。

行政事件訴訟はその類型ごとにどういった訴訟なのかを条文の要件と共に押さえてください。

特に抗告訴訟における取消訴訟、無効等確認の訴え、不作為の違法確認の訴え、義務付訴訟、差止訴訟、無名抗告訴訟については、出訴期間や原告適格などの違いがよく問われます。

しっかり覚えましょう。

そしてそれぞれの訴訟類型がどのような事件の場合に使われるのか、具体的な事例をふまえて頭に入れておくようにしてください。

 

行政事件訴訟法と国家賠償法の分野では、条文知識の他に判例知識もよく問われます。

重要判例の事案概要、判決理由、結論をきちんと理解することが必要です。過去問で何度も問われている重要判例は必ず目を通してください。

 

地方自治法についても条文知識が問われます。

あまり手が回らないという受験生が多い分野ですが、問われる知識は多くなく、簡単に得点源にできる分野でもあります。

おろそかにするのはもったいないので確実に学習しましょう。

 

範囲の広い民法をマスターする勉強法

民法の勉強の仕方

行政書士試験における民法は、5肢択一式が9問(36点)と記述式2問(40点)が出題されます。

配点の高さは全体の約25%で行政法に次いで高い科目です。

したがって、民法の勉強をおろそかにすることは絶対にできません。

 

また、範囲も広いので、民法には多くの勉強時間を割いて重点的に取り組む必要があります。

もっとも、範囲が広いといっても、全ての論点を深いところまで勉強する必要はありません。

むしろマニアックなところまで深く掘り下げようとするのは試験対策上時間のムダです。

出題頻度の高いAランクの論点から勉強するようにしましょう。

 

出題分野としては、総則・物権・債権からの出題が多く、特に債権からの出題が多い傾向にあります。

そして民法の試験は事例形式での出題が特徴です。

ただ条文知識を覚えるだけでなく、その知識を使って事例問題を解決できるかが問われます。

具体事例へのあてはめができるかがポイントなのです。

 

日本の民法は、「パンデクテン方式」という構成で出来ています。

これは、初めに民法全体に関わる条文を「総則」として置き、その次に各論的な条文を置くという形式です。

順番でみると、総則の次に、所有権や地上権といった物権についての条文が置かれ、その次に債権についての条文が出てきます。

債権についての条文は更に債権総論と債権各論に分かれています。

債権各論は、売買や賃貸借、請負や委任などについての条文で、日常的に行われているいわゆる「契約」というものの類型がやっとここで出てくるのです。

そして最後に、婚姻や親子関係、相続などを定めた親族・相続の条文が出てきます。

 

このような形式になっていることから、たとえば売買について勉強しようと思った時、売買契約についての条文だけを学べばよいというわけではありません。

 

ひとくちに売買といっても、物を買うなら物権の条文が関わってきますし、代金債権の時効や、行為能力といった総則部分の規定が関わってくることもあります。

このように、ひとつの法律行為についてさまざまな分野からの条文が関わってくるため、民法の勉強は難しく感じるのです。

最初から全て理解する必要はありません。

初めから全て理解しようとすると一向に前に進まず、それがストレスとなり、早い段階で挫折することになってしまいます。

 

民法の勉強のコツは、最初にわけが分からなくてもいいから、とにかく一度最後までテキストを読み進めることです。

後で分かることですが、この方法が実はいちばんの近道なのです。

がんばってとりあえず最後までテキストを読み終えたら、また最初に戻って読み直します。

そうすると、一度目では全く分からなかったことが、なんとなく分かってきたような気分になるはずです。

二度目より三度目はもっとイメージがつかめているでしょう。あとは、これの繰り返しなのです。

 

それでももし難しいと感じたら、物の売り買い、貸し借りなど、自分の日々の生活に密接に関わっている法律であることを意識してください。

日常生活での具体的な場面を思い浮かべながら、条文をあてはめて考えてみるのです。

たとえば、コンビニでお弁当を買う、友だちと本の貸し借りをする、家族に頼まれて飛行機のチケットを予約するなど、私たちの日常生活は法律行為で溢れています。

「自分だったらこういう時どうするだろう」「ここで関係する民法の条文には何があるだろう」といったように、自分の普段の行動に関連づけてイメージすると、覚えやすいし勉強も楽しくなるのでおすすめです。

 

テキストを何回か繰り返し読んだら、いよいよ民法の択一問題にチャレンジしてみましょう。

といっても、最初は問題をそのまま解くのではなく、問題にある肢を一つずつ検討していくやり方で勉強していきましょう。

肢を読んで、それが正か誤か、理由も一緒に考えます。そして答え合わせをし、もし間違ってしまったら、どの部分をなぜ間違ったか徹底的に理解してください。

このとき、該当するテキストのページを必ず確認するようにすると、知識が定着しやすいです。

択一は、一度間違えた問題は二度と間違えないといった意識で勉強してください。

間違えた問題はなぜ間違えたのか、どの部分の理解が足りなかったのか徹底的に考えることで、正答率は格段にアップします。

ただ答え合わせをするだけでは時間のムダです。

 

基本さえマスターすれば記述式は怖くない!

スケジュールを作りながら勉強しよう

択一式は番号をマークするだけなのに対し、記述式は文字通り自分で文章を考えて書かなければなりません。

そのため、記述式に苦手意識を抱えている受験生は多くいます。

もっとも、行政書士試験の記述式問題は、実はゼロから文章を作れと言っているわけではなく、問題文の中にヒントが散りばめられているものなのです。

基本さえしっかり押さえていれば確実に解ける問題なので、あきらめずに対策をすることが肝心です。

 

行政書士試験の記述式問題は40文字で解答を書かせるものですが、受験生がイチから40文字考えなければならないわけではありません。

たとえば、平成25年度の行政法の問題を見てみると問題文に

 

かんたん説明

「1.違法確認の法的効果がどのようなものであるため、2.工事完了がBの訴えの訴訟要件にどのような影響を与え、3.どのような判決が下されることになるか。40字程度で記述しなさい」

 

とあります。

この問題をどう40文字で記述するかを考えてみましょう。

 

まず、1から3の流れに沿って素直に解答を作っていきます。

 

つまり「~という法的効果があるため、訴えが~となり、~という判決が下される」という構成で、「~」の部分だけを知識で埋めれば解答が完成することになるのです。

 

模範解答例では、「適法に工事ができるという法的効果であるため、訴えの利益が失われ、却下の判決がなされる。」となっていました。

違法確認という行為の法的効果、訴訟要件、判決の種類という行政法の基本的な部分さえ押さえていれば解ける問題だということが分かります。

択一式問題で勉強したことを活かせるともいえます。

 

また、民法の記述式問題では「誰が、どのような権利に基づき、どのような請求ができるか」といった形式で問われることが多いです。

条文の要件と効果、重要判例を押さえてさえいれば解答は難しくありません。

択一式も記述式も、問題形式が違うだけで問われる範囲は同じです。

よって、択一の勉強、記述式の勉強とはっきり分けて勉強するのは、時間効率の面からもおすすめしません。

 

択一式問題の勉強をする際に、基本をきっちりマスターしさえすれば、記述式の問題にも答えられるようになるのです。

 

 

法律は具体的な場面をイメージしながら楽しく学ぼう!

問題集や過去問の問題を解いて、間違えた問題があったら、絶対にそのままにしてはいけません。

次もまた同じ問題で引っ掛からないためにも、必ず普段使っているテキストやノートの該当箇所を確認し、間違えた理由を書き込みましょう。

そうやって出来上がったテキストやノートは、あなただけの特別なテキストになり、試験直前に「これさえ見ればよい」というものになるのでとても便利です。

行政書士試験に出てくる法律は、私たちの生活に密接に関わるものばかりです。

試験勉強だからといってあまり難しく考えず、身近な問題としてイメージすれば、けっこう面白くなって勉強もはかどります。

楽しく法律を学びながら行政書士試験合格を目指しましょう。

 

 

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成長するリーマン・K

独学・半年で行政書士に合格した経験を活かし、独学合格するためのノウハウを伝えていきます!現在サラリーマンとして働きながら「副業」で行政書士として活躍中! 知りたい情報があれば「お問い合わせ」から連絡いただければ記事を書きますよー。

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